家事って大変だよね
- ちえり えむしま
- 9月18日
- 読了時間: 5分
更新日:9月19日
家事が嫌いになる心理、その根っこにあるものは本当に様々。単に面倒くさいとか、時間がもったいないとか、そういう表面的な理由だけじゃなく、もっと深いところで家事と向き合うのがつらくなっちゃう人は少なくないんだ。

☆完璧主義という名の罠にはまっちゃう
まず、多くの人が陥りがちなのが完璧主義なんだよね。本当は完璧にこなすなんて不可能だってわかっていても、「きちんとやらなきゃ」っていうプレッシャーが常にのしかかっている。たとえば、洗濯物をたたむにしても、シワ一つなく、ぴしっと揃えてタンスにしまわないと気が済まない。料理をするにしても、レシピ通りに、見た目も美しく仕上げないと納得できないんだ。
でも、考えてみてよ。そんな風に完璧を求め続けると、一つ一つの作業にものすごいエネルギーを注ぎ込むことになる。そして、少しでも手抜きをしたり、思うようにいかなかったりすると、自分を責めちゃう。その自己嫌悪が積み重なって、「家事=つらいこと」っていうイメージが定着しちゃうんだよね。
完璧主義の人は、他人がやった家事にも厳しくなりがちだ。「こんなやり方じゃダメだ」「もっとこうしてほしい」って、つい口を出してしまう。結果的に、自分だけじゃなく、家族やパートナーにもプレッシャーをかけちゃって、家事の分担もうまくいかなくなる。そうなると、結局全部自分でやるしかなくなって、さらに家事が嫌いになっちゃうっていう負のループにはまっちゃうんだ。
☆報われない努力になっちゃう
家事の大きな特徴の一つに、「やってもやっても終わらない」っていうことがあるんだよね。洗濯物をたたんだと思ったら次の洗濯物が出てくるし、掃除をしたと思ったらまた埃がたまってくる。せっかく片付けた部屋も、あっという間に散らかってしまうんだ。
こういう「終わりが見えない」作業は、達成感を感じにくいものなんだ。仕事なら、プロジェクトが完了したり、評価されたり、お給料をもらったりすることで「報われた」って感じられる。でも、家事にはそういう明確なゴールや報酬がないんだよね。
「どうせまた汚れるのに、なんでこんなことやってるんだろう」
そう思ったことはない?この報われなさが、家事へのモチベーションをどんどん削っていくんだ。誰からも褒められない、感謝もされない、当たり前のようにやっていることだって思われている。そんな状況が続けば、誰だってやる気をなくしちゃうよね。
特に、昔の私みたいに、家事をしても誰も評価してくれないどころか、むしろ否定されてきた経験がある人は、この「報われなさ」をより強く感じやすいのかもしれない。
「わたしは家事をする度に親から馬鹿にされたり粗探しされていたから、それも家事が嫌いになった理由のひとつかも」
この言葉は、家事が単なる作業じゃなく、もっと深い心の傷と結びついていることを示しているんだ。家事をするたびに、「ちゃんとできない自分」を突きつけられ、否定される。それは、ただ家事が嫌いになるだけじゃなく、自己肯定感そのものを大きく損なう経験なんだよね。家事を通じて、自分の存在を否定されているように感じちゃう。そうなると、家事から逃げたくなるのは当然のことだよね。
☆「私しかできない」っていう呪いにかかっちゃう
家事が嫌いになる原因として、役割の固定化も挙げられるんだ。多くの家庭で、「家事は女性がやるもの」っていう無意識の思い込みが根強く残っている。あるいは、たとえ男性も家事を分担していたとしても、「料理は妻、ゴミ出しは夫」みたいに、役割が完全に決まっているケースも多いんだ。
役割が固定化されると、家事を「自分の仕事」だって強く認識するようになっちゃう。そうなると、助けを求めるのが難しくなるんだよね。「これは私の役目だから、私がやらなきゃ」っていうプレッシャーが生まれる。
もちろん、家族が手伝ってくれることもあるだろうけど、「手伝ってもらう」っていう感覚自体が、家事の責任が自分にあることを示しているんだ。「なんで私ばっかり?」っていう不満が募りやすくなっちゃう。
さらに、「私がやらないと誰もやらない」「私にしかできない」っていう思い込みも、家事を嫌いにする大きな要因なんだ。たとえば、料理。自分の味付けに家族が慣れちゃって、他の人が作ると文句を言われる。そうなると、「じゃあ、私が作るしかないか」ってなって、ますます自分の首を絞めることになっちゃう。
この「私しかできない」っていう呪いは、自分自身が作り出している場合もあるし、家族がそのように仕向けている場合もある。いずれにせよ、この状態に陥ると、家事は「やらされている」っていう感覚が強くなって、義務感とプレッシャーで押しつぶされそうになるんだよね。
☆精神的なキャパオーバーになっちゃう
最後に、家事が嫌いになる一番直接的な理由は、精神的なキャパオーバーなんだ。仕事、育児、介護、人間関係…現代社会で生きている私たちは、常に多くの役割をこなし、様々なストレスにさらされているんだよね。
家事は、そんな日々のタスクに上乗せされる「おまけ」みたいなもの。もちろん、本来は生活の基本なんだけど、心に余裕がない時、家事はとてつもなく重い負担に感じられちゃう。
「今日はもう何もしたくない」
そう思う日があるのは、人間として当然のことだよね。でも、家事は待ってくれない。洗い物は溜まるし、洗濯物も山積みになる。やる気がないのに、やらなきゃいけない。この「やりたくないのに、やらなきゃいけない」っていう状況が、精神的な疲労をさらに加速させちゃうんだ。
「家事をやらないと、だらしない人だって思われる」「ちゃんとしなきゃ」っていう社会的なプレッシャーも、私たちを追い詰める。本当は休みたいのに、休むことに罪悪感を覚えちゃうんだ。

こうやって、家事が嫌いになる心理は、単なる「面倒くさがり」とは全く違うんだ。完璧主義、報われない努力、役割の固定化、そして精神的な疲労。それらが複雑に絡み合って、家事っていう行為を、私たちから自由と喜びを奪う「敵」に変えちゃうんだよね。
もし今、家事が嫌いだと感じているなら、それはあなたが弱いからでも、だらしないからでもないんだ。ただ、心が疲れていて、少し休む必要があるのかもしれない。家事を完璧にこなすことよりも、まずは自分自身を大切にすること。それが、家事との健全な付き合い方を模索する第一歩になるはずだよ。




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